読書メモ

2回チャレンジして挫折した、中公新書神道とは何か』に3度目の挑戦中。

 

整理しながら読んでいくことで読破を目指したい。

 

神道というと古代より一貫して存在する日本の民族宗教のようであるが、日本の神信仰やそれにまつわる言説の総体を「神道」とよぶことは、中世あるいは近世になって起こったものである。

•日本の神祇信仰および言説は、仏教伝来以降仏教との関わりの中で展開してきたものであり、神仏習合の歴史そのものである。仏教的要素を排した神道は新しい宗教であり、現在の神社や祭式の姿はたかだか百数十年を経たにすぎない。

•神は神としての存在に苦しみ救済を求めるが、自分自身で修行ができないため人に頼る。

•神は個人を救わない。神が救うのは国や氏族であり、そのため個人救済には仏教が必要となる。そのため神官を悩ませることとなる。神官が個人の救済を求めても神は個人を救わないが、神官であるがゆえに仏教に帰依できないからである。

 

特に神は個人を救わないというのは大きなポイントだ。そのため仏教が必要であり、また神が仏の下に来るような事態が起こりうるのだ。