読書メモ2
中公新書『神道とは何か』読了。中盤からはやはり登場人物の多さと引用元の資料の多さによりとにかくただ読み進めていただけになってしまい、うまく頭の中でまとめられなかった。
終章のまとめがわかりやすいのでとりあえず記録しておこう。また読むときがあればそのときはさらに理解したいところ。
•古代においては神とは人間の内部にあって祀るー祀られるという関係で人と対峙しているものであったが、中世では「内なる神」として自分たちの心の内部に見出されるようになった。これは、神仏習合の深化の結果であり、仏教の利益衆生の思想を取り込んだからである。
•中世に誕生した神道流派であるが、本格的に仏教と独立するのは吉田兼倶による吉田神道の登場であり、密教の影響下にあったものの、仏教からの独立が認められる。
•吉田神道、吉川神道•垂加神道、後期伊勢神道、国学と推移し、国粋主義につながっていった。
•仏教との濃厚な関わりの中で展開した中世神道説の思惟を前提にしなければ、日本人の道徳的源泉とするような神道理解は成立しない。
めちゃくちゃ乱暴にまとめると、神道とは古代より連綿と続いてきたものではなく、いったん仏教に完全に取り込まれてしまい、そして仏教からまた芽生えてきた新しいものだってことですね。
時代に合わせて都合のいいようにエッセンスを使われてきたと。
だから、信仰として神道をあげるというのはとても難しいし、日本人の共通の内在的信仰であるのもまた間違いのないことなのである。
天翔る馬の如く
「なんで!?」っていうのがすごい出てくるんだけど、なんでが言語化できるよう状態ならきっと人はまだ命は絶たないよね。なんか、すり減って、考えすぎて、何がどうとかめんどくさくて、ただ自分が世の中からすっと消えてしまったら楽だなぁというか。人によるか。自分はこの前片足突っ込みかけた。
先ほどしたツイート。
頭では目の前のことを一つ一つ片付けていくしかない、とかいろいろわかるんだけど、でもある程度超えてくると世の中から消えれば、全てから解放されて楽になるなぁって思い始めて。
後ろ向きな考えだって思ってたのがなんだか最適に思えてきたりして。
心が壊れれば人は死ぬ。
三浦春馬さんが命を絶った理由は本人も含めて誰もわからないのかもしれない。
ただ、全てから解放されて楽になって、自由な魂が天に上ったのだと信じたい。
ご冥福をお祈りいたします。
読書メモ
2回チャレンジして挫折した、中公新書『神道とは何か』に3度目の挑戦中。
整理しながら読んでいくことで読破を目指したい。
•神道というと古代より一貫して存在する日本の民族宗教のようであるが、日本の神信仰やそれにまつわる言説の総体を「神道」とよぶことは、中世あるいは近世になって起こったものである。
•日本の神祇信仰および言説は、仏教伝来以降仏教との関わりの中で展開してきたものであり、神仏習合の歴史そのものである。仏教的要素を排した神道は新しい宗教であり、現在の神社や祭式の姿はたかだか百数十年を経たにすぎない。
•神は神としての存在に苦しみ救済を求めるが、自分自身で修行ができないため人に頼る。
•神は個人を救わない。神が救うのは国や氏族であり、そのため個人救済には仏教が必要となる。そのため神官を悩ませることとなる。神官が個人の救済を求めても神は個人を救わないが、神官であるがゆえに仏教に帰依できないからである。
特に神は個人を救わないというのは大きなポイントだ。そのため仏教が必要であり、また神が仏の下に来るような事態が起こりうるのだ。
よーくかんがえよー
仕事についてはやっと少し息をつける状況になった。
都知事選が終わった。今回Twitterは反小池で盛り上がっていたものの、結果は安定のぶっちぎり小池さんで、大方の予想通りとなった。投票率の低さを嘆く声も散見されたが、投票って結構めんどくさいものな。小池ほぼ確定の今回みたいな場合は、入れても入れなくてもかわらないしめんどくさいしで行かない人も多いのだろう。もう少し強力な対立候補がいればよかったが。
しかし、今の状況を参政権を勝ち取るために血を吐くような活動をしてきた先人たちが見たらどう思うんだろう。日本人の政治参加意識が低いのは今に始まったことではないが、やっぱり教育だろうか。
個人的には、学校でお金と政治の勉強はさせたほうがいいと思っている。
日本人はどちらもなんとなくいいイメージを持っていない人が多い気がする。お金の話をするのはいやらしいこと、政治は黒いもの、というような。
よーくかんがえよー
おかねはだいじだよー
というCMがあったように記憶しているが、当たり前なことなのになぜかドキッとするフレーズなのは、根拠のないそのマイナスイメージがあるからである。政治も然り。
しかし、どちらも大人になるにあたって、必要なものである。学校教育でやるだけでだいぶ違うと思うのだが、、もちろん今のカリキュラムも大事なものなので、時間や労力的に入れられないのかもしれないけれども。
そういえば政治経済っていう教科、選択しなかったのもあるが何を教えてる教科か全然わからない。
歴史も大事だけど、現在進行形の教科って大事なはず。なんで歴史よりウェイト低いんだろう。不思議ふしぎ。
晴れときどき曇りときどき雨ときどきうつ。
うつはなんとか免れたものの、溺れかけの状態が続いている。
こんなに生きるって大変なんだ。
ただ、今日は金曜日ということで少しだけ気持ちにゆとりができたので、雑然とつらつらとメモがわりにつづる。
◆京極夏彦の塗仏の宴を読了。15年くらい前に友人から借りたものである。すごいタイムトラベル読書。
京極夏彦については語りたいことはたくさんあるが、一言で言うならこの人は変態なんだ。
◆ゴーヤに小虫がたくさんわく。薬を散布。何が一番いい手かな?最近成長が若干停滞気味な気もする。無事にカーテンはできるのでしょうか。
◆筋トレをしないよりはしたほうが気持ちが楽になる。ただ、腰を痛めてしまったので、どれくらいやったものか塩梅に悩んでいる。
◆世の中のことを吸収する余裕がない。都知事選があるんですよね?私には投票権はないけれども、有権者の方はよくよく考えて投票されることと思います。小池百合子の圧勝、と言う結果は嫌だなぁ。
◆新しいパンツを買ったらほんの少し調子がいい。心の健康もパンツから。
うつになりかけてまして。
近ごろ仕事がなかなか厳しい状況で、軽度のうつのような症状が出ている。
やんなきゃいけないこといっぱいあるのに、何したらいいかわからなくなってパソコンの前で呆然としたり。眠くないのに昼休みに昼も食べずに寝てしまったり。
自殺しようとする人に、自殺する勇気があるなら何か他の方法があるのでは、という人がいる。その気持ちはわかる。自分も昔そうだった。
しかし、そういう現実的なことでなくて、気持ちが沈み切ってしまうと、すっと世の中から消滅できたら楽なのになぁ、としか思えなくなってしまうのだ。死ぬくらいなら○○して、なんて考えが起きない、力がわかない。自分がいなくなるだけなら、まあそんなに困らないのではというくらいしか後を気にする余裕がない。
今日は少し落ち着いたのでこうして文章にしておくことにした。
頑張れって言われたくないけど、そのままでいいよ、とは言われたい。
麻生さん
麻生さんところのたろうくんの「国民の民度のレベルが違うんだ」発言。
どういう調子で発言したのかわからないが、まあ冗談程度で出てきたのだろうと思う。
発言自体のレベルは低いが、国会でガンガン追及するようなものでもないし、正直どうでもよい。
ただ、忘れないように一つ記録しておきたい。
日本のコロナ死者数が少ないのは民度が高いからではなく、基本的な衛生観念の水準と医療現場のポテンシャルが高いから。
罰則なしで自粛が成功したのは民度が高いからではなく、尋常じゃなく強い同調圧力のため。本当に民度の高い国なら罹患したというデマにより個人を誹謗中傷しないし、自粛警察ははびこらない。
日本人ってやっぱすごい!と勇気をもらうのは結構だが、民度が高い低いで語るべきではない。